川崎市のO様より、NV200車検依頼でご入庫いただきました。
日頃から異常があればすぐに点検整備を行っている方でしたので、
特に大きな修理内容はありませんでしたが、
今回のご入庫する日の数日前にエアバックランプが点灯して消えないとのご連絡があり、
車検と一緒に修理のご依頼をいただきました。
エアバックランプが点灯していると車検には受かりませんので、
まずは診断機を車に繋いでエラーコードを調べていきます。
診断機を繋ぐ前から故障個所はだいたいわかってしましたが、
やはり「運転席インフレーター」のエアーコードが入っていました。
このエラーコードが入っていると、ハンドルの裏側についている
スパイラルケーブルの交換が必要となります。
NV200では定番の故障個所です。
スパイラルケーブルとはらせん状の配線のことで、エアバックなどに用いられ、
エアバッグを膨張させる装置であるインフレータに電流を伝達する役割などがあります。
エアバック、ハンドル、コラムカバーなどを取り外して、
車両からスパイラルケーブル本体を取り外します。
この作業を行う前にバッテリーの-端子は外しておきます。
ウインカーレバーとワイパーレバーは付いたまま取り外します。
センターに穴が開いている部品がスパイラルケーブルとなります。
ウインカーレバーとワイパーレバーは裏側からツメで止まっているだけなので、
簡単に取り外すことができます。
画像3枚目の左側が新品のスパイラルケーブルですが、
新旧比較しても外見では故障個所はわかりません。
外した逆の手順でスパイラルケーブルを交換し、車に取り付けてます。
取り外した部品を元の状態に戻し、再度、診断機を繋いでエラーコードを消去します。
尚、診断機でエラーコードを消去しませんとエアバックランプは消えませんので、
診断機は必須となります。
エアバックランプが消えたましたら、各部の動作確認、試乗をして問題がなければ作業は完了です。
ベルトが劣化して亀裂がありましたので、ベルトも交換させていただきました。
NV200のベルト交換は右前タイヤとインナーカバーを外しての作業となります。
NV200は1本ベルトの為、ベルトが完全に切れると走行不能になりますので、
ベルトに亀裂が見られたら早めの交換をお勧めいたします。
新品のベルトは張りがあるので、取り付ける時は、後々にベルト鳴きが出る事がありますので、
交換前の張り具合より少し強めにベルトを張ります。
その他は特に交換が必要な個所はありませんでしたので、
無事に車検は完了してご返却となりました。
当店は、過剰な部品交換はいたしませんので、安心して車検をご依頼下さい!
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